NOVELIFE

読了した小説のささやかな記録。

『刑事のまなざし』薬丸岳


★★★★☆


週間天気予報に、ついに雪マーク。いよいよか、という感じ。北国の人間にとって、厳しい季節がやって来る。スタッドレスタイヤへの交換はお早めに。


そんな寒々しい季節は、家で大人しく読書でもしてるのが一番いい。ついでに熱燗もいいね。とはいえ、なかなかそんな時間など持てないのが現状だけども。


まあ、わざわざそんな時間を作らなくてもいいのが、読書の良いところでもあったりする。特にエッセイや、短編集なんか最適だよね。


映画なんかを観るとしたら、そのための時間を作らなきゃいけないけど、短編小説やエッセイは、ちょっと手の空いた時にぺぺっと読める。ま、長編小説も読めるだろうけど、あんまり分けて読みたくないもんね。内容忘れちゃう。笑


読書というものに出会った初めの頃は、短編集や、長くても中編くらいの小説を読むことが多かったなあ。


本を読みたいけど、なかなか手を出せないなんて人は、まず短編集からっていうのも有りかもね。


てことで、今回読んだのは、短編集だよってこと。




感想

刑事ってのは、人を疑うのが仕事。大変だ。人に疑われるっていうのは、嫌な気持ちになるものだし。それをしなくてはいけないのだから。


でも、疑うっていうのは大事なことだと思う。疑わない=想像力がない、とも言える。この人は、本当はどう考えているのだろうか。表向きはこう見えるけど、本当はどういう人なのだろうか。世の中で起こっている様々な事件などに対してもそうだろう。


人を嫌な気持ちにさせないような、疑いの気持ちは持っていたいと思う。


この小説の主人公の夏目刑事のように。


短編なので、登場人物に深くは入り込まない(夏目刑事以外)。けど、しっかりした構成とストーリーで感動させてくれる。


薬丸岳さんは、長編も短編もいい。テーマも似通ったものが多いから、どれから読んでもいいような気がする。オススメの作家さんだ。