NOVELIFE

読了した小説のささやかな記録。

『真昼の悪魔』遠藤周作

表向きは常識がある人間のふりをしているが、心の芯は冷えた砂漠よりつめたい。そんな人間を私はたくさん知っている。そしてあなたはその人たちより正直なだけだ。(本文より)


正直な悪魔と嘘つきな悪魔。ただそれだけの違いなのだろうね。人間様は。

僕は嘘つきの悪魔だ。


ということで、遠藤周作さんの『真昼の悪魔』を読んだ。




感想

人間の闇を描いた、医療サスペンスという感じ。いや、医療に関して特に専門的な話は少ないし、社会派サスペンスといった方が近いかも。

とにかく、かなり引き込まれてしまった。さらに、出口のない迷路に迷い込んだ感覚。息苦しかった。

救いはなく、読後も重い。悪とは何か、考えさせられた。