ミステリメモリ

ミステリな小説に関する外付けメモリブログ

『グラスホッパー』伊坂幸太郎

「世の中の不幸の大半は、誰かが高をくくっていたことが原因なんだってば」

まあ、大半の人は、自分はそう簡単には死ぬはずはないと高をくくっているよね。僕もだけど。


ということで。伊坂幸太郎さんの長編小説『グラスホッパー』


★★★★☆ 8.3



感想

独特の文体で描かれる殺し屋の世界。こんな人達が本当にいるのだろうか。まあ、いてもおかしくはないな。このおかしな世の中には。

ミステリ的な要素は抑えめで、とにかくエンタメ性の強い印象だった。引き込まれ感は凄まじいし、やはり癖になる文体。好きだ。

『孤島パズル』有栖川有栖

有栖川有栖さんの長編。江神二郎と学生アリスシリーズの二作目。マリア登場。



★★★★☆ 8.5

感想

前作の『月光ゲーム』よりも、情景が浮かびやすく読みやすい。丁寧で整った本格推理小説。まあ、犯人はね。わからなかったけれど。笑

そしてその謎を解く江神二郎の、大学生とは思えない落ち着いた探偵ぶりに感嘆。

少し青くさい感じはあるのだけれど、まあ別に気になるほどではなく、前作に引き続き、純粋に犯人は誰だろう、と推理を楽しめる小説◎

『月光ゲーム Yの悲劇 '88』有栖川有栖


有栖川有栖さんの長編第一作。江神二郎と学生有栖川有栖シリーズ。





★★★☆☆ 8.0



感想

これぞ正統派といった感じ。シンプルに、犯人は誰なのかという謎を楽しむタイプ。

登場人物の個性的な魅力には少しかけたけれど(登場人物の数が多いから仕方ない)、全体的に親しみやすい人物たち(みな大学生)。

何故か宮本輝さんの「青が散る」を思い出したのは内緒。

さておき、全体的に読みやすい文体だし、本格的で正統派ミステリを好きになるキッカケになり得る作品であると思う◎

『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂幸太郎


2007年に映画化もされた、伊坂幸太郎さんの長編小説。




★★★★☆ 8.8


感想

独特でユーモアのある文体が癖になる。ストーリーとは関係なくそれだけで楽しめるくらいの言葉たち。

だけど。

そのストーリーもかなり魅力的なのだよ。参った。

エンタメ性と文学性が見事に融合。素晴らしいバランス感覚を持った作家さんだと思う。

読書の楽しみここにあり。

『三毛猫ホームズの推理』赤川次郎

赤川次郎さんの「三毛猫ホームズ」シリーズ第1作目。




★★★☆☆ 8.2


感想

エンターテイメント力抜群で非常に読みやすい。ユーモアたっぷりで、多少無茶なトリックも許容範囲。

ライトだけど、ミステリ要素はしっかりで、これからミステリ小説でも読んでみようか、なんて人にもオススメできる◎

『卍の殺人』今邑彩

今邑彩さんのデビュー作。



★★★☆☆ 8.1

感想

発表された時の評価はイマイチだったらしいけどね、そんなことないよ。面白かった◎

まずね、心理描写が上手。これくらい平明な文章だと、本当に読みやすいし伝わってくる。好きな表現も多かった。

それでいて、なかなかミステリとしても魅力的な設定と展開。

あー。やっぱり女性作家さんに惹かれる。多少の偏見は許してね。笑

『ある閉ざされた雪の山荘で』東野圭吾

東野圭吾さんの少し古めの作品。(1996年)




★★★☆☆ 7.9



感想

面白い設定。読みやすい文章。登場人物の個性もしっかりで最後感情移入。

やはり優れたエンタメ作家さんだと思う。

登場人物の、ミステリに対する皮肉めいた台詞も◎